非日常的な空間を利用して、体の温度を高め、温熱効果により様々なメリットが受けられるのが、サウナと岩盤浴になります。

 

”汗をかく”という意味では似ているサウナと岩盤浴なんですが、細かく見ていくと全く違うものであるということがよくわかります。

 

この記事ではサウナと岩盤浴の違いを解説することで、自分に合った健康法を見つけてもらうことが目的となります。

 

サウナと岩盤浴の違い

サウナと岩盤浴の主な違いは以下のようになります。

 

 

室内の温度はサウナの方が高めに設定されています。

 

そのため、サウナの方が入る時間が短く、岩盤浴の方が長い傾向にあります。

 

また、基本的に裸で入るのがサウナであるのに対して、岩盤浴は専用に岩盤浴着に着替える必要があります。

 

サウナは座って入ることが多いので体の部位で温度差ができやすいです。

（熱い空気は上へ、冷えた空気は下に行くためです）

 

逆に岩盤浴は寝ながら入りますので、温度のムラができにくくなっています。

 

共通点と特徴

 

各々違いはありますが、サウナや岩盤浴の効果を最大限に発揮するには、まず体を温めてしっかり汗をかく必要があります。

 

その後、水風呂や冷室を使って体を冷やし、外気浴や休憩場所でリラックスする流れとなります。

 

このように大まかな流れは似ていますが、時間配分や温室・冷室の温度が大きく異なってきます。

 

そして、サウナの方が１サイクルの時間が短くなりますので、短時間で汗をかきたい場合はサウナの方がおすすめです。

 

一方、岩盤浴は岩盤浴着を着用するので、男女混合で入浴することができることが特徴となります。

 

そのため、カップルのデート場所としてサウナより使いやすくなっています。

 

サウナと岩盤浴で汗が違う？

サウナと岩盤浴の効果の違いを説明されているサイトがいくつかありますが、根拠に乏しい内容もありますので注意が必要です。

 

特にサウナと岩盤浴では”出る汗の種類が違う”と説明されていることが多いですが、実際これは間違いになります。

 

あるサイトでは「汗腺から出る汗と皮脂腺から出る汗～」と２種類あるような説明がされていますが、汗が出る場所は汗腺のみになります。

（当たり前ですが、皮脂腺から出るのは皮脂です）

 

ちなみに汗腺には２種類ありますが、体の温度が上がったときに汗を出す「エクリン汗腺」というものと、ホルモンが関係している「アポクリン汗腺」というものになります。

 

２種類ありますが、「アポクリン汗腺」は脇の下などごく限られた場所に存在している汗腺ですし、汗が出るのも間欠的になります。

 

そのため、人が流す汗の大半はエクリン汗腺から出た汗になりますし、エクリン汗腺は体の温度が上がったときに働きます。

 

サウナであろうが岩盤浴であろうが、体の温度が上昇するのは同じになりますので、出る汗はエクリン汗腺からということになります。

 

ちなみに汗は血液からできますので、水分及び血液の成分で構成されています。

 

岩盤浴で「汗から老廃物を出す（デトックス）」という説明もかなり怪しいので、鵜吞みにしないように注意しましょう。

 

サウナや岩盤浴の種類

サウナは温度の違いや湿度の違い（ドライ式かウェット式）ぐらいしかありませんが、岩盤浴には石の種類によっていろんな効果や種類が存在します。

 

マイナスイオンが発生しやすい石を使っていたり、美肌効果や細胞の活性化が期待できるものなど、体温を上げるだけのシンプルなサウナと違い、岩盤浴には付加価値がついているものが多くなっています。

 

いろいろな健康効果をチェックしながら岩盤浴を巡るもの楽しみ方の一つですし、今まで入ったことがないような岩盤浴を探すのもまた面白いものです。

 

サウナと岩盤浴どちらがいいのか？

温熱効果による体へのメリットはサウナと岩盤浴、どちらを選んでも得ることができるものです。

 

サウナはより効率的に汗を流して健康効果が得られますし、設置している場所が非常に多いので通いやすく、汗をかくことを習慣化するのに岩盤浴より適しています。

 

逆に岩盤浴はデート気分でカップルで楽しむことができますし、サウナに比べると室内の温度が低いので、通い始めるハードルが低くなります。

 

費用的にはサウナの方に軍配が上がりますが、客数など落ち着いているのは岩盤浴の方になります。

 

このようにサウナと岩盤浴どちらがいいのか？は人それぞれ好みの問題になってきます。

 

時間とお金が許すのであれば、両方通ってみるのもアリだと思いますね。

（私自身はそうしています）

 

クロセイではサウナや岩盤浴に関する情報を発信しています。

 

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