温泉の種類と症状別の選び方
日本は世界でも有数の温泉大国となります。
温泉の数が多いですから、例年温泉目当てに旅行する人は日本人・外国人にかかわらず非常に多くなっています。
私自身も温泉を巡るのは非常に好きですし、年に数回はかならず温泉旅行に行きます。
日本国内にはそれぞれ温泉の名地が存在しており、昔から日本人に愛されてきました。
意外と気にしたことはないかもしれませんが、温泉には効果・効能別にいろんな種類があります。
昔から病に効くということで重宝されてきた温泉ですが、この機会に温泉の症状別の選び方を覚え、最高の温泉ライフを送りましょう。
温泉の種類
温泉の中には一定の成分を含むことにより、環境省から療養泉と認定されているものがあります。
療養泉には
〇単純温泉
〇炭酸水素塩泉
〇塩化物泉
〇硫黄泉
〇二酸化炭素泉
〇含鉄泉
〇硫酸塩泉
〇酸性泉
〇含ヨウ素泉
〇放射能泉
といった、10種類の成分に分類されています。
これらが体に作用することによって、体の不調の改善につながります。
それぞれ症状別に効果的な温泉がありますので、一つ一つチェックしていきましょう。
単純温泉
単純温泉は日本で一番多く、一般的な温泉として認知されている温泉になります。
温泉の刺激も少ないので、子供や高齢者にも入りやすい温泉となっています。
療養泉の効果である疲労回復やリウマチの改善、腰痛や肩こり、神経痛などの改善が期待できます。
また、温熱効果が普段のお風呂よりも高いことや、自律神経を整えたり、不眠症やうつ病に効果があります。
炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉は美肌の湯として知られており、利用されたことが多い温泉ではないでしょうか。
温泉に入った後、皮膚を洗い流すと”皮膚がすべすべになる”のが特徴的です。
美肌効果以外にも、末梢神経障害や冷え性、乾燥肌に効果が期待できます。
塩化物泉
塩分含有量が多い温泉になり、単純温泉に次いで2番目に多い温泉となります。
お肌の保湿効果が高まり、乾燥肌を改善してくれます。
また、温泉から出る塩分を含んだ蒸気がのどや鼻の不調に効きます。
硫黄泉
温泉=硫黄のイメージを持つ方もいらっしゃいますが、硫黄の成分を皮膚から吸収することにより、血管を広げる作用が働きます。
アトピー性皮膚炎や慢性湿疹、表皮化膿症などの皮膚病に効果があるとされています。
二酸化炭素泉
別名”炭酸泉”とも言われますが、日本では非常に少ない温泉となります。
低い温度でも暖かく感じるのが特徴的で、体に優しいぬるま湯でも寒さを感じないことがメリットです。
血管を拡げる作用があり、体内の血流を改善してくれます。
そのため、冷え性などに効果があります。
含鉄泉
含まれている鉄分のせいで、鉄さび色になっている温泉です。
疲労回復やリウマチの関節痛や神経痛など、一般的な療養泉の効果を期待できます。
ただ、入ると皮膚への刺激が強いので、肌が弱い人などは注意が必要です。
硫酸塩泉
塩化物泉と同様に温まりやすい温泉です。
一般的な療養泉の効果以外に傷口を早く治す効果があるとされています。
酸性泉
塩酸、硫酸、ホウ酸などの酸性成分が含まれている温泉です。
酸性成分が含まれているので、殺菌力が強い温泉となります。
皮膚病の治療に用いられることがありますが、皮膚への刺激は強いため、お医者さんと相談しながら療養するのがおすすめです。
アトピー性皮膚炎などに効果がある温泉です。
含ヨウ素泉
飲用することで高コレステロール血症を改善できるということがわかった温泉になります。
症状の改善は一般的な療養泉の疲労回復やリウマチの改善などになります。
放射能泉
微量の放射能を含んでいる温泉です。
体に吸収されますが、すぐに排出されるので心配する必要はありません。
鎮痛作用がある温泉で、痛風やリウマチの改善に効果が期待できます。
まとめ
これまで温泉の種類と期待できる効果について説明してきました。
名前だけ聞くと入るのをためらいそうな温泉もありましたが、体への効果を知ると興味が出てくる温泉がいっぱいでしたね。
意外と種類が多いので、すべての温泉を覚えるのは難しいのですが、温泉旅行を計画する際には「旅行先の温泉の種類」をチェックするようにしましょう。
そうすることで温泉の楽しみ方がまた一つ増えることになりますね。
ご参考になれば幸いです。